【目次】

第一部：

効率vs.エントロピー ――近代の弁証法

第一章

マスクと人工呼吸器とトイレットペーパー――適応力は効率に優る

第二章

テイラー主義と熱力学の法則

第三章

現実の世界――自然界の資本

第二部：

地球の財産化と労働者の貧困化

第四章

大転換――時間と空間の地球規模の囲い込み

第五章

究極の強奪――地球のさまざまな圏と遺伝子プールと電磁スペクトルの商品化

第六章

資本主義の矛盾――効率性の向上と労働者の減少と消費者債務の増加

第三部：

私たちはどのようにしてここに至ったか――地球上の進化を考え直す

第七章

生態学的自己――私たちの一人ひとりが散逸のパターン

第八章

新たな起源の物語――生命の同期と形成を手伝う生物時計と電磁場

第九章

科学的方法を超えて――複雑で適応的な社会・生態系をモデル化する

第四部：

「レジリエンスの時代」――「工業の時代」の終焉

第一〇章

レジリエンス革命のインフラ

第一一章

バイオリージョン（生命地域）統治の台頭

第一二章

代議制民主政治が分散型ピア政治に道を譲る

第一三章

生命愛（バイオフィリア）意識の高まり

【プロフィール】

• ジェレミー・リフキン
  経済社会理論家。欧州連合、中国、メルケル独首相をはじめ、世界各国の首脳・政府高官のアドバイザーを歴任。経済・社会・科学技術を分析し、未来構想を提示する手腕への評価が高く、アメリカ政府の政策形成にも大きな影響力をもつ。経済動向財団会長及びTIRコンサルティング・グループ代表。ペンシルヴェニア大学ウォートンスクール上級講師。『限界費用ゼロ社会』、『エイジ・オブ・アクセス』、『第三次産業革命』などが世界的ベストセラーに。一九八〇年代から気候変動の危機を訴えるなど先見性にも定評がある。
• 柴田裕之　(しばた・やすし)
  翻訳家。早稲田大学、アーラム・カレッジ卒業。訳書にジェレミー・リフキン『限界費用ゼロ社会』、ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』『ホモ・デウス』、ニーアール・ファーガソン『大惨事 （カタストロフィ）の人類史』ほか話題書多数。