社会の分断を乗り越えるために、
知の共通基盤〈コモン・グラウンド〉を。

ヤバい統計

政府、政治家、世論はなぜ数字に騙されるのか

著者:ジョージナ・スタージ
翻訳者:尼丁千津子

「データ」や「エビデンス」に基づいてさえいれば、その政策や意思決定は正しく、信用できるのか?
私たちは政府統計を信頼しきっているが、その調査の過程やデータが生み出されるまでの裏側を覗けば、あまりにも人間臭いドタバタ劇が繰り広げられていて驚くはずだ。
本書は英国国家統計局にも関わり、政府統計の世界を知りつくす著者が、ユーモア溢れる筆致でその舞台裏を紹介した一冊である。さまざまな分野で「ヤバい統計」が大混乱をもたらした一部始終が解説されていく。
本書を読めば、数字やデータだけを頼りに物事を決めることの危うさが理解できるだろう。
数学や統計学の予備知識はいっさい不要。楽しみながらデータリテラシーが身に着く、いま注目の集英社シリーズ・コモン第3弾!

書籍データ

発売日
2024/1/26
ページ数
368ページ
定価
2,640円(10%税込)
ISBNコード
978-4-08-737003-4
【目次】
  • 第一章 人々人々

  • 第二章 質問する

  • 第三章 概念

  • 第四章 変化

  • 第五章 データなし

  • 第六章 モデル

  • 第七章 不確かさ

【著者略歴】
  • ジョージナ・スタージ
    統計学者(英国議会・下院図書館所属)。専門は公共政策の計量的分析。英国国家統計局の人口・移民統計に関する専門家諮問グループの一員。国会議員のために調査を行い、統計の利用法や背景情報を解説する上級統計学者。オックスフォード大学移民観測所の顧問も務める。2011年、オックスフォード大学卒業(英文学)。2013年、マーストリヒト大学修士課程修了(公共政策及び人間開発)。
  • 尼丁 千津子(あまちょう ちづこ)
    英語翻訳者。神戸大学理学部数学科卒業。主な訳書に『人工知能時代に生き残る会社は、ここが違う!』『「ユーザーフレンドリー」全史』『馬のこころ』『マッキンゼー CEOエクセレンス』『限られた時間を超える方法』など。